変容し続ける現代を生き抜くために、未来に向かって躍進する人や会社にインタビュー!
今回は株式会社Niarail(ニアレイル)代表取締役の柿澤力也さんを特集します。
柿澤さんは大学在学中に自身で会社を立ち上げようと決意し、卒業後に株式会社Niarailを設立。
広告運用代行サービスやホームページ制作からスタートし、現在は建設業の分野にも事業拡大しています。
現在28歳、若き経営者が大切している理念や目指す場所についてくわしくお聞きしました。
サッカーに夢中になった少年時代、大学進学後は国内外をアグレッシブに飛び回った
-まずは柿澤さんについて教えてください。
少年時代はサッカーに夢中で、5歳から高校を卒業するまで約15年間続けました。
サッカーを通して、チームワークの大切さや粘り強くやり遂げる力を身につけたと思います。
その後、地元の神奈川大学に進みました。
在学中はフィリピンへ2度の留学をしたり、ワーキングホリデーを利用して6ヶ月間オーストラリアに渡ったり、ヒッチハイクで東南アジアを周ったりといろんな場所に行きましたね。
-かなりアグレッシブな大学生活ですね。
はい、夏休みには神奈川県から鹿児島県まで自転車で往復したこともありました。
さまざまな国や土地へ足を運び、いろんな景色や人と出会いながら経験を深めていきました。
-大学在学中に、現在の起業という未来はある程度思い描いていたのですか?
就職活動の一環として都内の会社に週4日、朝から晩までインターンとして通ったんです。
少人数のこじんまりとしたベンチャー企業で雰囲気も良かったんですが、実際に会社員と同じように働いてみて一緒に働く人は自分で選びたいと感じました。
同級生の就職活動が本格化する頃には、自分で事業を起こそうと決めていました。
大学卒業後、2020年4月に株式会社Niarailを設立
-大学在学中に起業を志して、まず始めたことは何ですか?
大学3年生の時に、足掛かりとして自身のブログを書き始めました。
2019年3月に大学を卒業後、自身のブログを通してアフィリエイト事業やGoogleのリスティング広告、SNSを使ったプロモーションに注力するなど収益を上げつつ、約1年の準備期間を経て2020年の4月に株式会社として登記をし、本格的に業務を開始しました。
-株式会社Niarailをスタートさせてからはどのような事業を主に行ってこられましたか?
最初はホームページやメディア制作といったクリエイティブ業務、GoogleやInstagramを使った広告代行など、自分がこれまでやってきたことを次はお客さまのために行う広告運用代行サービスがメインでした。
画像引用:株式会社Niarail
自身の経験と実績に基づいてサービスを提供したことにより、業績が伸びていきました。
また、自分が得意とするSNSを活用したマーケティングスキルやPRの方法を紹介する「SNSマーケター育成」というプログラムを行い、SNSを使って収益を上げられる人を増やしていく取り組みをしています。
新たな挑戦 建設業に業務拡大した背景
-株式会社Niarailとして柿澤さんが新たに展開する事業についてもお聞かせください。
はい、「建設コンシェルジュ」という主に外構工事の建設業者と工事をしたいお客さまの橋渡しができるサービスを提供します。
-インターネットを使った広告代行やホームページ製作といった事業から大きな方向転換に思えるのですが、建設業界に手を広げられたのには理由があるのですか?
実は親が外構工事を中心とした建設会社をやっていて。建設会社が抱える問題や工事をしたいと考えているお客さんの悩みを近くで見て感じる機会も多く、どうにかしたいと思ったのがきっかけです。
まだまだインターネットを活用したサービスが行き届いていない建設業で、自分が今までやってきたことと組み合わせて何かできないかと考え、新事業として立ち上げました。
建設会社と満足のいくサービスを受けたいお客さまのニーズをつなぎたい
-「建設コンシェルジュ」について、具体的にどのようなサービスですか?
例えば、自宅にお庭を作りたいとなった時に、恐らく自分で調べて近場の会社から見積もりを取ると思うのですが、それが適正価格なのかわからないという方も多いと思いますし、そもそも電話して来てもらって見積もりを取って…というのは個人の方からすると手間がかかります。
また、建設業界の方も人手不足が深刻化していて、個人の工事となると手が回らなかったり利益が見込めないと判断されて見積もり自体を断られたりといった現状があります。
工事をしてほしいけど見積もり一つにも手間がかかるというお客さまの悩みをまずは解消すべく、オンラインで自宅の郵便番号や希望する工事内容、連絡先の電話番号を入力するだけで、近隣の数社から見積もりを取り、お客さまに提案するというサービスとして「建設コンシェルジュ」を立ち上げました。
画像引用:建築コンシェルジュ
見積もりの手間を省き、数社を比較して適正価格を伝えることで、お客さまが納得してスムーズに工事が受けられるようにしていきたいです。
-なるほど、それは便利ですね。ただ、建設業界の方も人手不足が原因で工事が請けられないという問題があると伺いました。
はい、建設業界の負担を減らすための取り組みとして、書類作成代行のサービスを行っています。
例えば道路などの工事を行う時は、行政に施工計画書を提出するなど膨大な書類作成が必要になります。
しかし、現場監督はいくつもの現場を掛け持ちして日中は外に出ていることも多く、夕方や夜など会社に帰ってから書類を作成するので残業が続くこともあるんです。
専門スタッフが書類作成の部分を代行してフォローすることで、残業を減らし労働環境を改善するお手伝いができればと考えています。
書類作成にかかっていた時間をなくすことで、1人でも多くのお客さまに対応できるようになれば、建設会社も工事をしたい方もメリットが大きいかと。
株式会社Niarail代表 柿澤力也さんの理念「自分に関わるすべての人を幸せにできる事業を」
-最後に、柿澤さんが会社を運営する中で大切にしていることを教えてください。
常に感じているのは、お客さまはもちろん、一緒に働く人や取引させていただく企業、家族など、自分に関わるすべての人を幸せにしたいという想いです。
すべての人が潤って幸せになる、そんなサービスや事業を展開していきたい。
基本としてウィンウィンでないと、事業は続かないと思っています。
-なるほど。柿澤さんのその想いが、工事をしたいお客さまと激務で書類作成などに追われる建設会社、双方が幸せになるための取り組みに繋がっていくわけですね!
良いお話をありがとうございました。
大学時代から国内外に目を向け、さまざまな経験を通して吸収した力を、起業後に周りの人へと広げ続けている柿澤さん。
今後の柿澤さんの活躍と株式会社Niarailの展望に、これからも注目していきたいと思います。
【会社概要】株式会社Niarail
住所:東京都千代田区神田多町2丁目1
設立:2020年4月
電話番号:03-6826-0542
ホームページは【こちら】